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2017.12.06

「患者さんにより良い診療を提供する」ためCLINICSを導入
診察室では見られない、患者のリラックスした姿に感激の涙

小児科・神経内科・精神科
瀬川記念小児神経学クリニック|星野 恭子 院長
Case18 01

瀬川記念小児神経学クリニックは、瀬川病をはじめとする不随意運動疾患、神経発達症(自閉症、ADHD、チック症など)、睡眠障害、てんかん、筋疾患等の小児神経疾患の専門クリニックだ。専門性の高いクリニックの特性上、遠方から来院する患者が多く、患者とその家族の負担を減らしたいという思いから、2017年9月よりCLINICSを活用したオンライン診療に取り組んでいる。

子ども達とご家族の負担を減らしたかった

「当院は、日本全国からの患者様が集まり、皆さん大変な思いをして来院されています。その方たちの負担をとにかく減らせないかと考えた時、メドレーさんから送られてきたDMが目にとまりました。『これならいける』と感じたことが導入のきっかけです。最近は様々なビデオチャットツールが身近になってきていますし、若い保護者の方はスマートフォンを使い慣れているので親和性が高いだろうな、と思いました。」
そう話す星野先生からは、さらにその背景にある先代から続くクリニックの歴史についてもお話いただけた。

「瀬川小児神経学クリニックは先代 瀬川昌也先生によって開業された日本で初めての小児神経専門のクリニックです。 瀬川先生は瀬川病という病気を発見されました。瀬川病というのは『著明な日内変動を呈する遺伝性進行性ジストニア』という、筋肉の緊張が高くなるジストニアという疾病のひとつです。この病気は瀬川先生が発表してから30年後に多くの研究により原因となる遺伝子が日本で見つかりました。日本で疾患が発見され原因遺伝子も同定されたという日本が誇る大変貴重な病気です。

1973年の開業以来、瀬川病の発見をはじめ、小児神経、神経内科分野の多くの実績から、神経難病の患者様が全国から来院され今に続きます。しかし遠方からの来院は負担が大きく、多くの患者様は一泊二日で診察と検査を行い、その後は患者様のかかりつけの先生に通って頂き、お住い近辺の先生をご紹介し、連絡をとっていました。そういった経緯もあり、どうしたら患者様達の負担が減るだろう、と常に考えていたので、オンライン診療はまさに渡りに船でした。」

クリニック一丸となって患者へ案内していくのが活用の秘訣

Case18 02

瀬川記念小児神経学クリニックでは、再診の患者に限定してオンライン診療を行っている。どういった基準でオンライン診察の対象者を決めているのか、お聞きした。
「オンライン診療をご案内する際は、前提としてまず、初診はクリニックに来院していただき、治療方針が決まっている方をオンライン診療の対象にしています。また、来院が本人やご家族の負担になっている方にも案内をすすめています。」

実際に患者へオンライン診療を案内する際に気をつけていることをお聞きしたところ、
「患者様は発達障害や神経の病気を持っている方がほとんどですので、他のクリニックとはちょっと違うと思います。オンライン診療については専任のクラークさんがおり、医師の診察後にCLINICSのアプリのダウンロードや会員登録を案内してもらっています。そして医師の指示に従い次の予約をしてもらうところまでコメディカルの協力をお願いしています。『オンライン診療は子どもたちやご家族の負担を軽くする』と考えて始めたことなので、まさにクリニック一丸となって取り組んでいるという雰囲気です。」
星野先生からはそのようにお話いただいた。

オンライン診療を受ける患者の様子に感激して涙するスタッフも

実際にオンライン診療を活用している中で、患者からの反応はどうかお聞きした。
「患者様に『新幹線また飛行機でいらっしゃるのは本当に大変だと思います。次からはオンライン診療にしませんか?』と話すと『えーっ!そんなことできるんですか!?』と本当に驚いて喜んでくれますね。」

「オンライン診療の一人目の患者様は学校からビデオチャットを繋いだので印象に残っています。普段私たち小児神経の医師は、様子は聞けても学校の先生と会うことはあまりありません。その方は学校で診療を受けたのですが、学校の支援級のクラスの先生がわざわざスマホの目の前に来てくれて子どもさんの様子を直接伝えてくれました。お子さんもお母さんもすごく喜んでくれましたし、私たちも診察室ではわからない情報を得ることができ大変有用でした。嬉しくて嬉しくて、とても楽しく診察が終わりました。」
と星野先生は笑顔で話す。

「ご自宅にいる不登校の子どもさんとのオンライン診療をしていたときに、うちのスタッフさんが泣いちゃって、どうしたのって聞いたら『この子がこんなに明るい顔をしているのがこれまでの診察とぜんぜん違う、こんなに自分らしくにこやかで素を出せている姿はこの診察室ではみれなかった』って感激していました。」
患者だけでなく、オンライン診療に関わる医師、スタッフ全員が新鮮な喜びを感じている。

「患者さんにより良い診療を提供する」という同じ目標のために協力していきたい

また、今後のオンライン診療の普及についての熱い思いも話していただいた。
「特に私たちの小児神経の分野は専門性が高ければ高いほど、その専門の先生に診てもらわないといけないので、遠方から来院される方がいらっしゃるはずです。この分野がもっと広がっていってほしいと思います。このような新しい診療形態を始めるときは抵抗があるとおっしゃる先生もいらっしゃると思います。私たち医師は、患者様に常によりよい診療をすることが最重要な点であるわけで、そのために何が必要かというのは医師の判断で選んでいくべきだと思います。
本来でしたら来院して触診や打鍵器を使うなど画面越しのビデオチャットではできない診察もあります。しかし、遠方からの来院は何度もできることではありません。また、診察が終わって帰られる時は『次ここに来れるのはいつなんだろう』『これから大丈夫だろうか』と不安が多いと思います。たとえ対面と比べて、できることが限られていてもオンライン診療の活用が患者さんのためになるのであれば積極的に取り入れるべきだと思っています。そして実際に活用してみて、患者様の通院の負担が激減しお子さんがリラックスして安心して診察をうけることができ、こんなにプラスになることはないと私は感じています。」

最後に、メドレーへの嬉しいメッセージもいただいた。
「私たちが実際に活用し、新しい分野での新しい活用法をメドレーさんにお伝えしていきたいです。
私たちの目標は患者様により良い診療を提供することであって、そこはメドレーさんも私たちも同じだと思っています。引き続き、お互いが切磋琢磨していけるような関係を作っていければいいな、と考えています。」

医療機関概要
医療機関名: 医療法人社団 昌仁醫修会 瀬川記念小児神経学クリニック
所在地: 東京都 千代田区神田駿河台2-8瀬川ビル2階
院長: 星野 恭子
TEL: 03-3294-0371