リピート率ほぼ100%
通院ハードルを下げて継続率向上

おばら消化器・肛門クリニック院長 小原先生
おばら消化器・肛門クリニック|小原 邦彦 院長

2017.09.12

 ※インタビュー当時のご活動状況であり、現状とは異なる場合がございます。

東急多摩線 武蔵新田駅、昔ながらの風情ある商店街の先に位置するおばら消化器・肛門クリニック。院長である小原邦彦先生は大学病院や専門病院などでの勤務を経て、両親が1964年に開業した小原医院を承継する形で、2008年7月に同クリニックを開業した。「地域医療の一端を担う」という両親の意思を引き継いだ小原先生は、患者目線の診療を意識しさらに地域医療に貢献するために、2017年5月よりCLINICSを活用したオンライン診療に取り組んでいる。

オンライン診療導入のきっかけは
「病院へ行きたくない/行けない」患者への共感

「肛門科はそもそも行きたい場所ではないじゃないですか」と小原先生は話す。肛門科の診察は、人によってはデリケートなものであるがゆえ、通院のハードルが高くなる。地域に根ざしたクリニックであればあるほど他人の目が気になるし、相手が医者とはいえ患部が患部なだけに恥ずかしさもある。特に女性や若い患者の多くは病院へ行くのを躊躇するかもしれない。「病名も確定しお薬も決まっている患者さんの立場にたった時、わざわざ肛門科に行かなくても家でお話ができて薬を貰えるのであれば、それに越したことはない」と小原先生は患者の気持ちをくみ取っている。

加えて、子育て中のお母さんや仕事で忙しいビジネスパーソンは継続して通院することが難しい。そんな時に間違った治療や市販薬を選んでしまうと、完治が難しいだけでなく悪化してしまうこともある。地域に根ざしたクリニックであるからこそ、小原先生はそんな状況を見過ごすことはできなかった。

「通院したくない」患者への共感と、地域医療を担っていくという使命感が、オンライン診療の必要性を感じさせCLINICSの導入を決めた。
オンライン診療を行う小原先生

オンライン診療完全ガイドブック
【完全ガイドブックの収録内容】 

  • 「初診オンライン診療解禁通知」について
  • オンライン診療で加算可能な診療報酬
  • 診療科別の活用事例
  • オンライン診療を始めるための46のチェックリスト

患者ニーズの受け皿として、オンライン診療は重要なツール

お尻の病気や便秘、下痢、潰瘍性大腸炎は若年層が多いそうだ。しかしながら前述の通り、子育てが忙しいお母さんや仕事で忙しいビジネスパーソンの継続した治療はなかなか難しい。そういった患者には積極的にオンライン診療を勧め、「処方された薬を継続して服用または外用して完治させたい」というニーズの受け皿として活用している。

オンライン診療のリピート率はほぼ100% !
「一度使えばその便利さを分かってもらえる」

おばら消化器・肛門クリニックは導入してから(2017年9月の取材時点で)まだ4ヶ月しか経っていないにも関わらず、オンライン診療をおこなう患者数がとても多い。一方でメドレーの患者向けサポートデスクへの問い合わせはほとんどない。そしてオンライン診療を試した患者のほぼ全員がリピーターになっている。

つまり患者にオンライン診療の利便性を感じてもらうことができ、無理なく使われているということだ。

1分程度の説明とその後一度体験してもらうだけで、便利さを感じる患者がとても多いと小原先生は語る。「患者さんにとって最初のハードルは登録すること。登録までの説明はもちろんしますし、ダウンロード後についても自分のスマホで実際に操作して見せてあげています。『ほら、簡単でしょう?』って」

オンライン診療の方が患者の負担が少ないと判断すれば、少しでもハードルを下げるために上記の説明以外にも工夫している。そのひとつとして、QRコード(CLINICSを導入している医療機関を検索するためのもの)をシールにして、それを診察券に貼っている。患者の目線に立って手間を一つでもなくすだけで、開始ハードルはぐっと下がるという。

「オンライン診療が必要な患者さんがいる」
だから医療のICT化は普及していくべき

小原先生にCLINICSの可能性について聞いてみた。

「今後の医療で必要になってくるということは、患者さんの声を聞いて強く感じています。ここ数年で、行くべきところに行かなくても、ネットで注文をすれば欲しいものが翌日には自宅に届くようになりました。ただしネット通販とは違い、医療はデリケートなものなので、同じような便利さだけを追求してはいけないですが、拡張できるところはICTをうまく取り入れて患者さんに便利さを提供することが必要なのではないか、と思います」

若い人に多い難病である潰瘍性大腸炎の診療にオンライン診療を活用し、より納得できる医療の提供を

小原先生も診ている「潰瘍性大腸炎」は難病指定されている。昨今の食習慣や高ストレスにより患者数は大幅に増えており、今後ますますの増加が危惧される。軽症・重症問わず大きな病院に患者が押し寄せた場合パンク状態になり、充分な医療を受けられない患者が出てくる可能性があるそうだ。重症、軽症によって大規模病院と地域の医療機関が分担して診ていくことが重要だという。

医療難民の増加が懸念される昨今において、これは潰瘍性大腸炎のような難病に限った問題ではない。「病診連携において逆紹介を受けた遠方在住の患者さんの服薬においては、コンプライアンス維持のためにも遠隔診療が果たせる役割は少なくないと思います。大学病院の専門医とも話しています」 と地域医療ならではの可能性を語ってくれた。

「おばら消化器・肛門クリニック」概要

医療機関名:おばら消化器・肛門クリニック
所在地:東京都 大田区矢口2-11-23
院長:小原 邦彦
TEL:03-3750-8218

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