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2018.4.29

小児地域医療の課題を解決したいと考えCLINICSを導入
患者家族の通院負担の軽減にも喜ばれるオンライン診療

小児科
外房こどもクリニック|黒木春郎 院長
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外房こどもクリニックは、千葉県いすみ市にて小児のプライマリケアを行うクリニックである。千葉県いすみ市は、旧夷隅町と旧大原町、旧岬町の3町が合併して誕生した、温暖な気候と肥沃な耕地に恵まれ四季折々の農作物が豊かに実る「田園都市」。首都圏ではあるが、都会の喧騒とはかけ離れた海と山に囲まれた穏やかな暮らしがある場所だ。小児医療については、二次医療施設まで半径50kmという医療過疎地域である。

東京出身の黒木春郎院長は、千葉大学を卒業後、文部教官を経て、2005年に「外房こどもクリニック」を開業した。3名の常勤医師と数名の非常勤医師で、日々地域の子どもたちとその家族の健康のために力を尽くしている。

いま、患者が小児科に求めることが変化してきている

「少子高齢化の中で小児医療は減っているが、実は小児科の需要は増えている。」と、語る黒木院長。近年は、急性重症疾患が徐々に減ってきているが、子どもや保護者のQOL向上という要望が増加。背景としては、「軽症のうちに医療につなげたい」という保護者の意識の変化もあるようだ。このような状況において、小児医療資源の偏在が大きな課題になってきているという。黒木院長が、オンライン診療を導入したきっかけは、この2つの問題を解決できるのでは?という半ば“直感”のようなものだったと語る。

黒木院長は、2016年6月よりオンライン診療システム「CLINICS」の活用を開始。それ以来、積極的にオンライン診療を行っている。 現在のオンライン診療の適応患者は、病態が安定していて、ビデオチャットで意思疎通が可能である方、医師患者関係も安定している方としている。

患者の家族から喜びの声が。またオンライン診療ならではの新しい発見も

黒木院長がオンライン診療の活用状況として挙げるのは、喘息をはじめとするさまざまな患者の事例だ。

「軽症から中等症持続型の喘息の患者で、長期管理が必要な状態であったが定期的な通院が難しく投薬も不規則になっており、憎悪して発作が起きると病院の救急外来に駆け込むことを繰り返していました。そこで、状態が安定してきたタイミングで、『喘息は、長期管理を確立すれば救急外来を受診することも少なくできます』とお話し、オンライン診療をスタートしました。オンライン診療の受け入れは良好で、その後は長期管理を持続できて安定した経過が続いています。」

「重度心身障害の子どもを連れて通院することは、家族にとっても非常に負担が大きいもの。だから、このようなケースでオンライン診療を体験した患者の家族からは喜びの声をもらうことが多いですね。」

診察室に来てもらう場合と家庭にいる場合では、患者さんの様子が少し違います。特に、子どもの場合は、自宅でのよりリラックスした患者さん本来の姿を確認することができます。こういったことも オンライン診療ならでは新しい発見です。 」と、黒木院長は笑顔で話す。

オンライン診療の適応は医療側が主体的にきめる

いまオンライン診療に関しては、診療は五感を通じて行うものであるから、ビデオチャット上で診療はできないだろうとか、処方の乱用につながるのではないかなど、さまざまな懸念があげられている。その中で、黒木院長が語ったのは、「私が考える大切な点は、 オンライン診療の適応は医療側が主体できめるということ です。それを実施すると、懸念のかなりの部分は解消できるのはないでしょうか。」ということだ。「 ただし、オンライン診療の適応に関しての研究を行っていくことが必要だと思っています。オンライン診療研究会を立ち上げて、よりよい医療への構築に貢献していきたい。 」と、熱く語った。

しっかりとした「患者さん向けの案内資料」があるのが良い

最後に、CLINICSを活用していただいた感想を伺った。「 CLINICSは、サポート体制が充実しているところがおすすめです。 」と、語る黒木先生。「メドレーさんからはしっかりとした患者さん向けの案内資料も提供してもらっています。今後は、資料がなくてもどんな人でも簡単に使うことのできるシステム、それを目指してさらなるCLINICSの進化に期待したいですね。」というありがたい応援のお言葉をいただいた。

医療機関概要
医療機関名: 医療法人社団嗣業の会外房こどもクリニック
所在地: 千葉県いすみ市岬町和泉1880番地4
理事長: 黒木春郎
TEL: 0470-80-2622